分子栄養学実践講座アドバンスコース・オンライン版
ベーシックコースで身に着けた知識を実際の臨床に生かすための実践編。どんな場面でどのようなサプリをどの位使うべきなのか?その答えがここにあります。
分子栄養学実践講座アドバンスコース・オンライン版は
「基礎編」で学べる知識をもとに実際に栄養療法治療に取り組みたい方のためにご用意した特別コースです。
- 個別化の栄養療法を実際に行いたい
- 根本原因の見つけ方を具体的に知りたい
- 毛髪、腸内環境検査が読めるようになりたい
- 検査やサプリメント代金を少しでも節約したい
- 具体的なサプリメントの処方量、優先順位を知りたい
という方のための、基礎編で身に着けて頂いた知識を実際の臨床に生かすためのカリキュラムになっています。
根本原因を探し出す方法を身に着ける事で、「栄養療法を始めたが、効果の手ごたえを感じられない」医師、歯科医師、治療家の皆様でも、「効かないサプリを効かせる方法」を習得できます。
- 慢性疲労症候群、副腎疲労、甲状腺機能低下症、アトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、関節リウマチ、うつ病、統合失調症に対する実際の症例を元にした具体的な診断とそれに基づく栄養による治療方法。
- 根本原因の見つけ方、みつけた原因を副作用を出さずに治していく優先順位。
- どのサプリメントをどの場面で使い、どのような時には使ってはいけないのか?それはなぜか?
- 問診表には決して書かない本当の主訴を聞き出し、必要な検査に結びつける方法。 どのような聞き方をすればいいのか?
- サプリメントの効果を最大にするために、食事療法はどこまで行えばいいか? グルテンフリー食で調子がよくなる人は多いが、いつまで続ければいいのか?一生続けなければいけない人とそうでない人の違いは何か?
- なぜ、腸内環境の検査を3つも用意するのか? それぞれの使い分け方。
- 最高の結果を最短で得るための高性能サプリメントと、iherbで簡単に手に入り、安価でそこそこのパフォーマンスが期待できるサプリメントの一覧。
など、栄養療法を始めたばかりの人から、栄養療法のエキスパートドクターまでに栄養療法を成功させるためのあらゆる段階を分析し解説しています。
個体差の見極め方、サプリメントセレクト、栄養素を邪魔する要因とその対処法、具体的な疾患に対する治療ステップなど分子栄養学を実際に行う上のノウハウを凝縮しており、例えば、難治性と言われているリーキーガット症候群の患者さんでも、便総合検査や尿有機酸検査の所見を正しく読み取り、そこから適切なサプリメント処方に加えて、食事、環境改善指導をすれば、多くの人で改善への手ごたえが得られるでしょう。
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分子栄養学実践講座とは
分子栄養学実践講座は、現在までにのべ1700名の卒業生を排出し(WEB版を除く)、125名の認定医、374名の認定カウンセラーを出している、特定できる限り分子栄養学会で最大の講座です(2021年6月時点で、合わせて550名の方が講座を受講中です)。
根本原因を追究するために様々な診察や検査を行っている多くのクリニックの先生は、当会の卒業生です。またこの講座の卒業生の多くが当会にて分子栄養学のレクチャーを行ったり、独立して栄養カウンセラーとして活躍しています。
実践講座web版は、2012年から10回にわたって行われてきた分子栄養学実践講座において考え方の核となるレクチャーを厳選、収録し、解説を付け加えたものです。
サプリが効かなかった私の経験
分子栄養学実践講座主宰の宮澤賢史です。分子栄養学、栄養療法にかかわって15年目になります。今までに20,000例の方に、診察、カウンセリング、検査結果分析、栄養処方などを行ってきました。
実は、多くの栄養療法を行っている治療家が、なかなか口に出しては言えないが、実は、「サプリメントを投与しても良くならない人が結構いる」という事について考え、悩んでいるという事実があります。
私自身もかつてサプリメント会社のクリニックに勤務し、1万人の血液データを解析し、1万人に栄養処方、ビタミンC点滴を行いましたが、満足のいく成果を残すことはできませんでした。
糖尿病も関節リウマチも効果的なのは10人に1人、がん患者さんに対して行ったビタミンC点滴でがんが消えた人は600名中2名でした。私自身も自分の副腎疲労にあらゆるサプリを試すものの、特効薬的に効くものはありませんでした。
転機は、米国の友人のドクターに勧められて行った腸内環境検査でした。腸がかなり悪いことを指摘され、言われるままに治療を受けたところ2カ月で体にエネルギーがみなぎるようになりました。
またその後、高校生の時に入れた歯の詰め物がアマルガム(水銀でできている)だったことを知り、重金属のデトックス治療を行ったら頭の回転が高校生の時に戻り、思考がクリアになり、慢性の湿疹が消えました。
腸の吸収力をあげ、水銀を除去したら俄然サプリメントの効果を実感できるようになったのです。
隠れた原因を見つけることなしに治療はできない
宮澤医院にいらっしゃる患者は、ウェブなどから知識を得て次々といろいろな治療を試したり、様々なクリニックを受診したりしてからいらっしゃる方が大半です。
残念ながら、根本原因の見つけ方が系統的でない事と、正確な検査をしていない、もしくは検査の解釈方法が間違っているため、原因の特定に結びついていません。その結果、中途半端のサプリメントを試して効果がないとあきらめ、次のサプリメントを試すといった悪循環に陥っています。だから来院時には「サプリだけが増えて、今やどうしたらいいかわからない」「サプリ量が今一つなのか?全く違う方向に走っているのか区別できない」ということになってしまっているのです。
栄養素は薬と異なり個体差が大きいため、同じ効果を得るために必要な栄養素が人によって10-20倍も異なるのですが、原因を確かめることなしにとてつもない量のサプリメントを摂ってみようと思い至ることが果たしてできるのでしょうか?
私なら怖くてできません。ではどうするか? サプリが効かない原因を探ります。
そのような個体差は、遺伝子の変異や隠れた炎症や腸の吸収の悪さや重金属によることがわかっています。ということは、その隠れた原因を見つけ出せれば必要な栄養素を減らしたり、中止したりできるようになります。
根本原因をみすえ、治療期間を設定して綿密に治療計画を立てる、といったことをせずに大量の栄養素を処方するのは得策ではありません。原因を特定せず放置していますから、いつまでも大量の処方が必要で、サプリメントを減量、中止すると症状が戻ります。また、原因が強固な場合にはそもそも栄養療法の効果がみられない、もしくは頭打ちということになります。
単純な問診や血液検査から足りない栄養を見つけ出し、サプリメントを処方するだけではほとんどの疾患は改善しません。私自身の体調がよくなったのも、サプリの力もさることながら、サプリメントを効かせるための環境改善によるところが大きいと言えます。
サプリメントは個別にサプリの利用環境を改善してあげると驚くほどの効果を発揮します。
ではどうすればいいのか?
系統的に数ある根本原因をすべて見つけ、決まった順番に治していけばいい。それだけのことです。
自分で治療を行いたい、もしくは栄養療法のプロとして治療に組み入れたい場合は、根本原因を詳細に突き止めなくてはなりません。
但し、気を付ける点がいくつかあります。
まずは問診です。
人は「自分でよいと思っている事、加齢のせいだからしょうがないと思っていること」は自分から口にしません。
また、そもそも自覚症状が乏しく自分では全く気が付かない病態も存在します。宮澤医院の調査では、実際に腸内環境検査では顕著な腸の炎症があるのに自覚症状に乏しい人が全体の48%もいました。
しかもこれは年齢が上がるほど顕著になります。
特定の病態を意識しながらポイントを見逃さないのがコツです。
ハッキリした病態をつかむためには時として検査が必要となります。
問診事項から、必要な検査を選んでいく
問診が終わって根本原因の見当がついたら、それを確かめるべく必要な検査を行う必要があります。
栄養療法で使用する血液検査の読み方は、健康診断の血液検査項目を流用したものです。栄養療法に特化したものではありません。残念ながら、そのような血液検査では、腸内環境はわかりません。しかし、腸内環境の悪化や重金属の蓄積を非常に高い精度で見分けてくれる検査も存在します。そのような検査を用いて原因を特定しましょう。
例えば、腸内環境検査を受けることで、
・カンジタ菌の過剰増殖ともしそうだった場合、どのような薬やサプリメントが有効か
・消化酵素が十分出ているかどうか
・腸の炎症がどの程度か(大腸の内視鏡では全く異常がなくても、炎症がある場合はめずらしくありません)
・腸の免疫状態がどうなっているのか?(末梢免疫の70%が集まっている腸の免疫状態は全身の免疫状態を左右します)
・腸が十分に働いているか(腸は乳酸菌の発酵によりエネルギーがまかなわれています)
腸内環境検査を行うと多くのことが見えてきます。例えば、乳酸菌サプリを摂っているのに、お腹の膨満感が取れないという患者さんでも、腸内環境検査を行うと、悪性菌が増殖し、消化酵素がうまく出ていない事がわかったりします。
この患者さんは、乳酸菌が足りないのが問題なのではなく、消化酵素の分泌が悪くタンパク質の分解が十分でないため、未消化のタンパクが大腸で腐敗し悪性菌の増殖を促進している事が予想できます。この人には、乳酸菌に加えてまずは消化酵素を足してあげると良いのです。
毛髪ミネラル検査もやってみる
腸内環境に異常がありと考えた場合、同時に毛髪ミネラル検査を行っておくことも非常に重要です。
基礎編でご説明した通り、ビタミンと違ってミネラルは吸収、利用が腸内環境に左右されやすいという特徴があります。つまり、腸が悪い場合、ミネラルバランスも悪いことが多く、同時にアプローチすべきポイントになります。
毛髪ミネラル検査を受けることで、
・それらの重金属を排泄する力がどのくらいあるのか?
(自分で排泄できるのか?それとも治療で出さなくてはならないのか?)
・体に必要なミネラルが十分体内で働いているか?
・ストレス状態がどのくらいか?
・甲状腺はきちんと働いているか?
・腸からのミネラルの吸収は十分か?
という貴重な情報を得ることができます。
何の検査をするべきか迷う事もありますが、そんな時に特に有用なのが尿有機酸検査です。
腸内環境から始まって、ミトコンドリアの状態、神経伝達物質のバランス、脂肪酸やアミノ酸の利用状態、ビタミンの過不足、体内デトックス状態まで72項目のデータを知ることができる、全身スクリーニングという意味からも貴重な検査です。
これらの情報なしに治療を行う事はナビなしで砂漠を横断するようなものです。
もちろんこれらの検査は、どなたでも受けることができます。
検査結果をいかに解釈するか
もう一つ大事なことは、この検査結果を正しく読み取り、治療に100%生かすことです。
残念ながら、これらの検査に付随してくる検査所見は英語であり、個人の状況に合わせて書いてくれるものではなく機械的なものです。
例えば、総合便検査にて腸内にクロストリジウム菌が検出された場合、次のような所見が書かれています。
クロストリジウムは、ドーパミンの代謝を狂わせ興奮症状を引き起こすことがあります。また、腸内のアルミニウムを中に引き込んで貯める性質があり、それが神経伝達物質のバランスを狂わせるのです。だから、これらの症状が出ている場合には、腸内細菌バランスを崩さないように、慎重に除菌をしていく事が望まれるのです。
というわけで、検査はどう解釈してどのように対策するかがキモです。せっかく行った検査を100%生かすために結果をどのように解釈し、治療に生かすべきか?年間毛髪検査を400件、便検査を200件行っている私が、栄養療法に不可欠な様々な検査の適切な読み方とそれに対する対処方法をお教えします。
天才的な技を求めない
問診を行い診察をして、検査を行う。これを何百人、何千人に行うと検査結果がだんだん予測できるようになってきます。
そうです。分子栄養学実践講座を受講した先生の一部は、問診力、診察力が研ぎ澄まされ、検査結果の予測精度が上がっています。
身体のちょっとした変化を、達人的な診察で読み取るようになることはとても重要なことですが、修行ともいえる特訓が必要です。決して誰にでもまねできる方法ではありません。
私がこのweb講座で皆様にお伝えしたいのは、天才的な技に頼らず誰でもできる再現性の高い方法です。
それが、誰にでも自分に合った個別化医療を可能にしてくれるのです。
大丈夫です。まずは基本に沿って検査を読む力さえつけば、誰でも十分に個体差を把握できます。
最低限の問診力をつけて、検査を選べるようにしましょう。
このセミナーを受けることで得られるメリット
サプリメントが効いていない理由がわかる
重症な人ほどサプリが効いていません。
サプリメントが効かない理由が往々にしてその疾患の根本原因に深く結びついています。
本当によいサプリメントの選び方がわかる
サプリメントは栄養の性質で選ぶのが正解です。
細胞の働きと栄養素の性質を知ることで、よりよいサプリメントとはなにか?それが自分に合っているのかどうかを事前に判断できるようになります。
自分の自然治癒力が判定でき、自分で治療を選択できるようになる
最適の健康状態をめざしましょう。
自分の栄養状態がわかり、健康状態にも様々なレベルがあることがわかります。
それゆえ、自分の状態をどこまで改善するのかを自分で選ぶことができるようになります。
自分の体の状態が詳細にわかる
自分の臓器の状態、細胞の状態、栄養状態が手に取るようにわかります。
一般の健康診断ではわからない栄養状態の乱れや腸内環境の状態までも把握でき、さらに対策もわかります。
原因不明といわれている疾患の理由がわかる
原因のない疾患は存在しません。
医師「 患者さんの症状に対して対症的にただサプリメントを出すのではなく、根本的な原因を考え、よりよいアドバイスができるように努めるようになりました 」
疾患別の治療方針
実践講座では、治療の根本原因別に3種類の疾患群に分け、各疾患別の治療方針、なぜそうするのか?を解説しています。
・慢性疲労が主に中心の副腎疲労、慢性疲労、甲状腺機能低下症などにはミトコンドリアアプローチが有用です。「なぜ、多くの人が疲労からの脱出がうまくいかないのか?」「人によってことなる様々な理由と対処方法」について説明します。
・アトピー性皮膚炎や関節リウマチ、掌蹠膿疱症などアレルギー、自己免疫が関係する疾患には、免疫を低下させずに炎症を抑制する方法が功を奏します。そこで「なぜステロイドを使うべきでないのか?」「どうやって免疫を落とさずに炎症を抑えるのか?」を解説しています。
・うつ、統合失調症、ADHDなど神経系疾患には、脳の神経伝達物質のバランスを測定してそれによってサプリメントの調整をすればよいのです。
例えば、SAMe(サム・イー)は関節炎やうつ症状、自閉症症状に効果のあるメチレーション・サプリですが、これを使うとイライラしたり、感情が抑えきれなくなる人も少なくありません。遺伝子検査とメチレーションの検査結果があれば、「なぜそれが起こるのか?」という理由と「ではどうしたらいいのか?」という解決法の両方を提供することが可能です。COMT158またはAHCY遺伝子に強い変異がある場合は、SMAeには耐えられないでしょう。
このように、「病名でなく、病態から治療方針を決めたほうがいい理由」「具体的な分類法とそれに応じたサプリメントとその量」を説明します。
実践編では、これら疾患別の具体的な方針をそれぞれの症例を上げて説明しています。3つの治療方針には動画とテキストの両方が付いています。また、治療の順番においては脱出セミナーにて、副腎ケアをしながら腸内環境、デトックスをしていく順番について解説しています。
どのタイミングでどの治療をしたらよいのか?どのようなサプリメントを具体的に使えばよいのか?デトックス治療でうまく行かない場合のキレート点滴治療など奥の手についてもレシピを公開しています。
治療には明確な順番がある
問診、検査で問題点がわかれば、それをひとつずつ解決していきます。それはサプリメントを摂ることだったり、食事を変える事だったり、一般的な医療のこともあります。そうやって根本原因をひとつずつ解消していくのです。ただし、かなり重症の人の場合、治療に耐えられる体ができていない事もあります。その場合は、体に負担がかからない順番で治療を組み立てて進んでいきます。
まず最初に行うのは多くの人の場合、腸内環境改善でしょう。腸内環境改善に集中し、ほかのサプリメント、薬は今効果が確実に出ているものを除いて止められるだけやめていきます。きちんと根本原因を見極めておかないと、サプリがやめるにやめられず、腸の負担が減らせず、治療が前に進みません。
不安や不眠などが強い場合はそれに対しても同時に対処が必要です。セロトニンやドーパミンの状態、それを脳内でつくるビタミンやミネラルの過不足がわかっていれば、それも最低限で済むでしょう。
副腎疲労をとにかく治したいという方も多いのですが、重症者の場合副腎疲労は原因でなく結果です。副腎疲労を悪化させる、腸の炎症や不安からくるストレスを解消してあげるだけでも副腎は自然治癒力を取り戻していきます。
消化管が本来の消化吸収能力を取り戻して来たら、徐々に必要なビタミン・ミネラルを最低量から入れていきます。
ここまできてまだ腹部症状が十分改善していなければ、腸内の悪性菌やカンジタ菌の除菌治療をも考えましょう。除菌治療は比較的体への負担が高く、最初の段階で除菌をし始めて体が耐えられなくなる人が今でも来院されます。負担が高い治療はくれぐれも後回しにしていく事です。
重金属のデトックス治療も同様に負担が高い治療です。特に有機水銀などは90%が肝臓から腸を通して便として排泄されていきますので、デトックス治療前に腸の炎症を完全に取っておくことは治療効果を上げ、副作用を減らすために必須です。
このように個体差が見極められれば、あとは順番通り治療をしていくだけです。
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サプリメントが「効かない」3つの理由
① 分子栄養学のメカニズムがわからない
栄養療法の真髄は、特別なサプリや、特別な処方ではありません。
多くの場合「質問に対する答え」だけを教えられても意味がないのです。
診断、治療、処方が一通りできるようになるためには、分子栄養学のメカニズムを知ることです。メカニズムを知ると多くの問題は解決できます。また、それを元に様々な状況から自分で答えを導き出せるようにトレーニングすることも必要です大事なのは、情報を積み重ねるのではなく、情報を解析する方法を脳の中に構築する事です。
私は栄養処方をするときに、いちいち教科書や、処方辞典を引っ張りだしている訳ではありません。
脳内にメカニズムを構築しているから、その場で処方できるし、質問にも答えられるのです。
「どんな人にどのような処方をどのくらいすべきか?」それに対する答えでなく、それを導きだすためのメカニズムを理解して頂きます。
② 根本原因が煮詰められていない
栄養療法は細胞レベルでのエネルギー代謝を改善するため、体温が上がり、元気が出ます。
しかし、栄養の効果を邪魔する何かが存在する時、サプリの量を減らすと、症状が逆戻りします。また、サプリを幾らとっても効果がでないこともあります。
治らなかったり、いつまでも大量に摂り続けなくてはならないのでは、薬を用いた対症療法とあまり変わりません。
ですから、患者さんに「いつまでサプリメントを摂りつづければいいですか?」という質問にも明確に答えられないのです。
③ 不必要なサプリメントをやめる事ができない
十分な検査で、本当に必要なサプリメントを絞り、治療を集中して行うのが栄養療法のコツです。
例えば、脳は栄養状態に対して一番敏感な臓器の一つです。
セロトニンの再取り込みに関して、メチオニンと葉酸は逆の働きをします。しかし、実際にセロトニン量を調べて処方が出ていることはあまりありません。また、消化酵素や短鎖脂肪酸は栄養の吸収に極めて重要な働きをしています。
しかし、明らかな腹部症状があるにもかかわらず、そのような検査が行われる事は稀です。
サプリメントは消化吸収され、必要とされる場所に移行することではじめて効果を発揮します。
消化がうまくできているかを評価せずに大量のサプリメントを処方するのは危険なことなのです。「もしかしたら効いているかもしれない」という不安から、胃腸の負担になるだけのサプリを大量に摂っている人は少なくありません。
分子栄養学の習得法
まずは頭に枠組みを作りましょう
- ドーズレスポンス、個体差、栄養の局在について
- ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂質
- 栄養の代謝に必要なビタミンとミネラル
- 細胞の構成要素とその働き(核、細胞膜、ミトコンドリア、小胞体)代謝を邪魔する様々な要因
栄養療法を邪魔する要素を把握する
- カンジタ感染
- マイコプラズマ感染
- 重金属蓄積
- ホルモンバランス異常(副腎疲労、甲状腺機能低下、女性ホルモンバランス)
個体差を把握するための洗練された検査解析法
代替医療で用いられる様々な検査結果から栄養素の過不足、ストレス状態、疲労度、精神的アンバランス、腸内環境、重金属蓄積を把握する方法を学びます。
・血液検査
・毛髪ミネラル検査
・尿中アミノ酸検査
・有機酸検査
・腸内環境検査
・遺伝子検査
検査の前にまずすること
風貌、しぐさ、姿勢から自律神経の緊張度、栄養状態、ストレス度、食事内容、生活習慣から自律神経の緊張度、栄養状態を学びます。ライブ症例解析からその雰囲気を感じ取ってください。
疾患別、病態別の対処法
典型的な疾患における体内の栄養状態、機能低下の要因、および対処法について説明します。それら疾患軍に共通する病態を把握し、処方内容を導き出します。
疲労疾患:副腎疲労、慢性疲労症候群、甲状腺機能低下症、起立性調節障害など
免疫疾患:アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、掌蹠膿疱症、潰瘍性大腸炎など
精神疾患:うつ病、統合失調症、自閉症、ADHD、摂食障害など
がん :乳がん、白血病、肺がんなど実践編:臨床で遭遇するピンチへの対処法
臨床現場において遭遇しやすい事例についての解説
・わかっているけどやめられない人への食事指導
・サプリメントのうまい使い方
・サプリメントを摂っても数値が改善しない場合
・自律神経失調症の過緊張が強い場合
一足先に受講された方のご感想
今まで受けたセミナーで一番良かった。血液検査の読み方や考え方をこれほど丁寧に教えてもらえてよかった。
医師「様々な食事理論を勉強させていただいた中で、宮澤先生の「食事」の資料はとても納得できるものであり、自分の凝り固まった脳みそをほぐしていただいた感じでした」
歯科医師「 全く分子栄養に見識が浅く、全体すら見えなかったのですが、医科の先生の分子栄養への見解や実際も見えて、やっと入り口に立てたようです。個人的な背景を共有する歯科の強みも生かせると確信しました 」
医師「 一つの臓器にとらわれないで、細胞内から全身まで包括的にとらえたうえで、その人の主訴にアプローチする手法は、クラシカルな内科診断学を教えこまれてきた自分にとって、新たな目覚めです 」
医師「 ただ単に足りない栄養素を直接取り入れることよりも、根本原因を考えて必要最低限のサプリ、優先すべき治療法を考えるようになった 」
医師「 まず自分の体調が良くなりました 」
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講師
医師・医学博士
臨床分子栄養医学研究会代表
分子栄養学実践講座主宰
2001年から栄養療法を開始。30,000人以上に対して栄養療法の診療、データ解析、監修を行ってきた。
単に足りない栄養をサプリメントで処方するのではなく、栄養が足りなくなる理由を探求する「根本治療外来」を提唱している。
2013年からスタートした分子栄養学実践講座で3,000名以上の卒業生を輩出。現在も多くの栄養療法医、カウンセラーに指導を行なっている。
よくあるご質問
含まれるコース
正規価格: ¥315,000
受講特典
実践講座の優待受講
実践講座を優待価格で受講できます。
定期的に開催している分子栄養学実践講座を優待価格(98,000円割引)で受講できます。
第20期講座は2023年3月スタートです。
ご注意
・医師、歯科医師以外の方が医師、歯科医師の指示なしに、第三者に対して医学的な診断を行ったり、サプリメント処方をすること等は、全て医療法違反などの対象となりますのでご注意ください。
・当会で推奨している分子栄養学は全ての方に効果があることを保証するものではありません。
病気には様々な症状・病状があり、効果には個人差があります。